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Auto studio Refaithは福岡県古賀市にあるボディーショップで、輸入車をメインに、通常のボディーショップの枠にとらわれない仕事をしています。

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磨き残し。

朝方はかなり寒かったですが、昼間は風が強くなかったので、まだマシでした

今日は思いの他、スムーズに作業が進みましたので、ちょっと専門的なblogでも
ちょっと長くなるので、面倒な方はスルーして下さい
DSC_1189_R.jpg
先日納車したホンダのクルマです
ボンネットは過去補修されてるようですね。。
まあ、それは別にいいのですが・・

DSC_1185_R.jpg DSC_1190_R.jpg DSC_1191_R.jpg
ちょっと画像だと見えにくいですが、所々、白っぽくなっている部分があると思います。
これは何かと言うと、磨き傷で、僕ら塗装屋が『磨き残し』って言ってるものです

塗装をすると、余程完璧にいかない限り、微細なゴミやブツが付着してしまいます。
乾燥後、それをペーパー等で研いで除去していくのですが、その際に塗面には傷が入る訳です。
その傷が取りきれて無い(取れたと錯覚する)ので、こうやって白く(傷)が見えてしまいます。

ちなみに、ゴミ・ブツの取り方は色々ですが、初めはカッターや#800程度のペーパーでゴミの頭を落として、それから番手を上げて傷を細かくしていき、最終的には#3000番のペーパー等で均してコンパウンド・・これで完全に傷の除去・・といった工程になるのですが、ここで大きく2つの問題が起きます。

まず1つ目は乾燥(硬化)不足です
乾燥(硬化)が完全では無い状態で、ゴミ・ブツを取ろうとペーパーで傷を付け、それから番手を上げて磨いていく訳ですが、この段階ではどの塗装屋さんも、もちろん傷を完全に消します。そして『OK』となりますが、塗面はまだ完全硬化していません。なので、溶剤が抜けていくに従って、取れたはずの傷がまた復活します

もう一つは磨いていく工程の中で、コンパウンド等により、傷が誤魔化されて、消えたように見えてしまう事による物です。
通常、板金塗装屋で使うコンパウンドはノンシリコン・ノンワックスが基本ですが、樹脂分が悪さをします。
例えば、傷が目立つクルマにワックスを掛けると傷が消えて(消えたようにみえて)綺麗に見えると思いますが、あれは傷にワックス分が埋まって一時的に見えなくなってるだけです。
なので、洗車したり、雨が降ると、また傷が出てきます。これと同じ事が僕らの磨きの工程でも起きています。
シリコンやワックスだと一瞬で細かい傷は消えます。ただ、上記の通り、僕らが使うコンパウンドにシリコンやワックスは入っていません。なので大丈夫なように思いますが、樹脂分も傷を誤魔化すんですよね。。
なので、磨いていきながら、『よ~し、傷が消えた!』となっても、納車のの際に洗車すると・・樹脂分が流れて、『あ~。傷が・・消えてない・・』となる訳です。

僕も過去何度もこの問題には泣いてきまして(板金塗装屋さんは皆さん経験ありですよね)今の結論としては、

1、とにかく、完全乾燥させる。

2、樹脂分が悪さをしない材料を使う。

という事をやってまして、まず、完全乾燥ですが、メーカーのクリアーの乾燥時間の倍以上は必ず焼きます。
そして、ゴミ・ブツの除去、磨き作業を行います。
そして、また焼きます。すると・・状況によりますが、また傷が出てきます。要は、塗膜が完全乾燥してない状態で、傷を付けたのが、また焼く事により溶剤が抜けて傷が見えてくる訳です。これと同じ事が納車後、塗膜の乾燥と共に起きてきたりもするのでまた厄介なんです。。
*納車前の点検では全く傷が無いのに、納車後、ゆっくり溶剤が抜けて傷が見えるんです
という事で、また傷が出てきたら磨いて、そして焼いて・・を繰り返します。


次に、材料ですが、これも厄介で、磨いてる時は綺麗に見えるのでたちが悪いです。
なので、極力、樹脂分が悪さをしない材料という事で、

DSC_1195_R.jpg
今はこのミルカという水性のコンパウンドを使ってます。このコンパウンドを使うようになって、洗車した時に『あ~磨けてない。。』っていうのが激減しました。
専門的な事は分かりませんが、変に樹脂が傷に埋まったり誤魔化したりしないんでしょうね。
これを使う前は、磨いた後に、磨いた部分を水で洗ってみたり、シリコンオフで拭いたりして、コンパウンドの樹脂分を除去しながら『あ~磨けてないや・・』なんてやってましたが、基本、確認は必要ありません
余談ですが、過去、相当色んなコンパウンドを試しました。個人的な意見として3○製は一番誤魔化しが多い気がします・・あくまでも僕個人の使い方による感想です。なので、全然問題ないという方も沢山いると思いますし、逆にミルカは使えない・・って人も沢山いると思います。
・・一応、語弊がないように・・。

今は状況によりますが、極力、焼く・冷やす・磨くを繰り返し、乾燥の時間を長く取るのと、上記の材料等で、相当磨き残しは減りました。それでも100%完璧では無いんですよね。。納期が長く取れない事もありますので・・これはある意味塗装屋さんの永遠のテーマです。。
完璧を目指すならそれこそ塗装後、1ヵ月くらい置いて、磨く・・とかすれば、まず後から磨き残しが出てくる事はありません。ただ、時間無制限の仕事じゃない限り現実無理ですよね。。


なので、後は極力、ゴミ・ブツが付かないようにして磨きを減らす・・というのが一番です。
これも塗装屋さんの永遠のテーマですね

ただ、完全には防げなくても、10個だったのが5個になれば作業時間も相当短くなりますし、『磨き残し』のリスクも減ります。

なので、毎回、どんな塗装でも『ゴミは乗せたくない・・。磨きたくない・・』って思いながら塗ってます


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